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目と内臓の関係

◆肝臓、腎臓と目の関係

東洋医学では、”目は五臓六腑の精”(ごぞうろっぷのせい)と言われる。

五臓とは、肝臓、心臓、脾臓(ひぞう)、肺、腎臓の5つを言う。

六腑とは、大腸、小腸、胃、胆、膀胱(ぼうこう)、三焦(さんしょう)の6つを言う。

目とこれらの器官がつながっているということを示した言葉であるが、こられの中で、肝臓と腎臓については、特に目との関係が深いと考えられている。

網膜は腎臓、角膜は肝臓、結膜は肺とつながっているとも言われる。

特に眼との関係が深いと言われるのが、肝臓である。

肝臓は「血の貯蔵庫」と言われるように、体中の血液の老廃物を分解、解毒して、血液を浄化し、きれいになった血液に栄養を与える働きをする器官である。この肝臓の働きが弱ると、眼に十分な栄養が行き渡らなくなり、疲れ目(眼精疲労)、かすみ、ぼやけ、視力低下、ドライアイなどの症状があらわれる。

肝硬変や肝炎を起こし、黄疸の症状が出ると、白目の部分(眼球結膜)が黄色くなるといったことはよく知られていることでもある。

基礎となる栄養を摂ろう」のところで、目の健康と全身の健康はつながっているということを述べた。目は体の一部であり、目の健康を維持することは、全身の健康を維持することであると述べた。

そして、こうした考えを重視し、実践しているのが東洋医学であり、その治療として用いられるのが漢方薬である。
東洋医学では、目は肝臓によって養われているとされており、すぐに目が疲れたり、視界がかすんだりするのは、肝臓が弱っているとされている。

漢方には「肝は目を穿(うが)つ」「目は肝の窓」「肝は目に開孔する」という言葉やがあるが、漢方薬で目の治療を行うときには、目そのものではなく肝臓を強化する処方をするのも、こうした考えが根底にあってである。

また、東洋医学では、腎臓も目の働きと大きな関係があると考えられている。

腎臓は、生命力を宿す部位と考えられており、腎臓が弱る状態(腎虚-じんきょ)になれば、老化が一気に進むことになる。
私の知人で、腎不全により透析をした方がいるが、透析をした途端に、あっという間に中年の女性から老人に老け込んだようになってしまった。透析前まではまだ3割ぐらいは残っていた腎機能が、透析によってほとんど奪われた結果であろうと思う、

このように腎臓は生命力、老化に大きく関わる臓器であり、そして老化の影響をもっとも受けやすいのが目である。さまざまな眼の病気の最大の原因が老化であり、老化の促進とともに、目が疲れやすくなる、目がかすむ、目がぼやける、目の奥が痛い、目が乾燥する、といった症状が出るようになる。

西洋医学は確かに、強力であり、今後も医学の中心をなしていくことは間違いないであろう。
しかし各々の部分を切り離して考えていく西洋医学では、ぽっかりと抜け落ちてしまう部分があるのも事実である。

各々の部分ばかり注目するから、目の異常を訴える患者に、目だけを診て、そして”異常なし”と決めつけてしまう。

目を診ても解決できないことがある。
目の異常を感じても、本当の異常は内臓で起きているのかもしれない。
目は多くの内臓とつながっている。

目の疲れ、眼精疲労、疲れ目や目の痛み、不調があったら、目ばかりに目を向けるにではなく、全身の状態をも考察してみよう。

本当は、内臓に問題があるのかもしれない。
特に、目に異常を感じた場合、肝臓に問題がないか,、腎臓に問題がないかという視点をもつことは重要である。
<主な目の症状と全身・内臓との関係>
・裏まぶたの部分(眼瞼結膜)が青い → 貧血
・白目の部分(眼球結膜)が黄色い → 黄疸
・まぶたに黄色腫(黄色い粒状の脂肪腫) → 高コレステロール血症
・角膜の周囲の白濁 → 先天性HDL(善玉コレステロール)低下症
・目の下の隈(クマ) → アレルギー

◆目の治療に使われる漢方薬

  1. 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん) 六味地黄丸に枸杞子と甘菊花がはいったもの。
  2. 六味地黄丸(ろくみじおうがん) 肝と腎の昨日を高める。
  3. 枸杞子(くこし) 枸杞の実。肝臓と腎臓の機能をサポートし、目をクリアにする。
  4. 甘菊花(かんきっか) 目の熱っぽさや充血をとり去り、視力を回復させる働き。

◆目の症状別漢方薬

【眼痛、眼精疲労】
葛根湯(かっこんとう)、釣藤散(ちょうとうさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)、四逆散(しぎゃくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

【緑内障】
釣藤散(ちょうとうさん)

【眼底出血】
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう),温清飲(うんせいいん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん),、通導散(つうどうさん)

【眼底出血予防】
温清飲(うんせいいん)、三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、弓帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)

【結膜炎、アレルギー性結膜炎】
越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、桔梗石膏(ききょうせっこう)
・用語
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