霰粒腫(さんりゅうしゅ)/眼精疲労・疲れ目解消の知恵辞典

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霰粒腫(さんりゅうしゅ)

◆霰粒腫(さんりゅうしゅ)とは

まぶたに炎症が起きて、やや硬いしこりができて腫れる病気である。
通常、赤みや痛みはあまりない。

20代から30代での発症が最も多いが、乳幼児から老人まで男女差なく、発症する。

感染症ではないため、他人に移る心配はない。

もともと自分が持っている雑菌がマイボーム腺の中で増えて感染症を合併することがある。これを化膿性霰粒腫という。

化膿性霰粒腫になると、しこりに膿が溜まり、真っ赤に晴れ上がる。
熱を持って激しい痛みを伴う。

治療をしても何回も腫れを繰り返す場合やいくつも同時にできた場合は他の病気が絡む場合もあるので、要注意である。糖尿病、腎炎、がんの可能性もあるので、詳しく検査をした方がよい。
◆霰粒腫(さんりゅうしゅ)の原因
まぶたにはマイボーム腺という組織がある。
マイボーム腺は目の表面を保護するための脂を分泌する役割を担っている。

そのマイボーム腺が詰まると、中に脂が溜まり、白い塊ができる。
更に、溜まった脂が周辺の組織を押し広げて、炎症が起きる。

マイボーム腺が詰まる原因は不明である。
◆霰粒腫(さんりゅうしゅ)の治療について
霰粒腫(さんりゅうしゅ)は、しこりが小さければ、特に治療をせず経過観察で様子をみることが通常である。時間はかかるが、自然と治ることもある。

但し、しこりがどうしても気になるときは、点眼や注射による治療、切開する方法などがある。

(点眼による治療)
抗生物質を使用する。抗生物質にはしこりを治す作用はないが、感染症の予防になるため、感染症を予防しながら自然に治るのを待つことになる。

(注射による治療)
抗炎症剤「トリアムシノロン」をしこりに注射する。
8割ぐらいの方は、1ヶ月ぐらいで腫れが治まることが多い。
トリアムシノロンはステロイド剤であるが、弱い薬である。
ステロイド剤はあまり多用すると緑内障を起こすので注意が必要である。

(切開による治療)
霰粒腫(さんりゅうしゅ)が大きくなった場合、早く治したい場合は、切開して中を出す手術を行う方法もある。
この場合、まぶたの表から切る場合と、裏から切る場合がある。

まぶたは血管が多いので、黒い内出血の跡や赤みや腫れが起きるが、一週間ほどで治まる。
◆霰粒腫(さんりゅうしゅ)の漢方薬を使った治療について
大人では食毒による場合や瘀血(おけつ)による場合が多い。

処方としては、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、桂枝茯苓丸(けいしぷくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)がよく用いられる。

青年層では解毒体質に多い。
柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、十味敗毒湯(じゅうみはいどくよう)がよく使われる。

子供では虚弱体質によることが多く、補中益気湯(ほちゅうえつきとう)、六君子湯(りつくんしとう)、小建中湯(しょうけんちゅうとう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、がよく使われる。

その他、人参湯(にんじんとう)、葛根湯などで治ったという方向もあるが、漢方はどれが効くかは非常に難しく、専門医に相談することが必要であろ。
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